足掻く間もなくACLストレートイン一枠を失った話
余計なことを書くと良くないみたいなので事実だけ書きます。
まずFIFAランキング。九月のワールドカップ予選二試合の結果が反映されています。
最高点のイランを30点にします。
712→30
同じ比率で日本のポイントを換算します。
574→24.185
中国も同じく。
445→18.750
次にクラブポイント。ACL準々決勝終了まで反映。
最高点の韓国が70点になります。
67→70
同じ比率で日本のポイントを換算します。
51.750→54.067
中国も同じく。
57→59.552
足します。
日本: 24.185 + 54.067 = 78.252
中国: 18.750 + 59.552 = 78.302
はい。抜かれました。
この時点で2017年ACLストレートイン一枠を失い、
J1優勝→ストレートイン
天皇杯優勝→ストレートイン
J1チャンピオンシップ決勝敗者→プレイオフ(2017.02.07)
J1通年三位→プレイオフ予選二回戦(2017.01.31)
となります。
10月11月の代表の試合4試合(ワールドカップ予選3試合+親善試合1試合)で挽回可能ですが、仮に日本が4連勝しても中国4連勝では、加点が中国のほうが大きいためひっくり返せません。
以上。
テクノロジーはサッカーを完全なるスポーツにする
観客の視点がセンターサークルに置かれた一つのボールに集中する。
審判の笛はならない。どうやらKOKS(キックオフ監視システム)はキックオフが正常に行われたことを認めたようだ。
観客は胸をなで下す。
誤審はあってはならない。誤審で自分の愛するチームが敗退するなんてありえない。
誤審こそがこの世の最大の敵だ。
様々なテクノロジーの発達により、急速にサッカーから誤審は消えていった。
青いシャツのチームのプレイヤーが大きくタッチラインに蹴りだし、試合は一旦途切れる。
青いチームのプレイヤーが蹴りだしたようだが本当だろうか?
すぐさま、そのボールは係員の手で、SBSKS(最後にボールに触った人検知システム)にかけられる。
赤チームの選手がもしも触れていたら、システムは即座に青チームのボールで再開されることを示す。
最後にボールを出した相手チームのボールで試合は再開される。サッカーの大原則だ。こんな初歩的な間違いがあってはいけない。何故ならサッカーは公平はスポーツだからだ。
赤チームの選手がボールを持ちスロウインの準備をはじめる。
だが、すぐにボールを投げ入れられることはない。
キックオフされてわずか30秒であるが、全てのプレイについて検証されなければならない。
21世紀のはじめに採用されたビデオ判定システムはサッカーから誤審を一掃した。
30秒のプレイを様々な角度の映像から繰り返し繰り返し検証するのだ。たとえ何分かかろうともそれは正しいことなのだ。
試合時間は前後半45分というのは変わらない。
ビデオ判定の時間のために、実際の試合時間は圧倒的に長くなった。
今日の試合は午前8:00キックオフである。
誰もが愛するサッカーから誤審が無くなったのだ。喜ばしいことではないか。
愛するサッカーが長い長い時間楽しめるのだ。誰も文句なんか言わない。
お隣の朝鮮統一リーグでは朝6:00キックオフの試合もあると聞く。
誤審さえなくなるのであれば休日の早起きなんて大した問題ではない。
30秒のビデオ判定に約7分の時間が費やされ、主審の笛で再開する。
どうやら赤チームのスロウインがファウルスロウだったようだ。TITNKS(スロウインちゃんと投げない検知システム)がそれを示している。
システムがそう言っているのだ。それは正しい。赤チームのサポーターもシステムの判断に拍手を送る。
あらゆる検知システムによってサッカーから誤審は完全になくなった。サッカーは完璧なスポーツとなった。
世界中のサッカースタジアムに同一の最新システムを導入することで膨大なコストが必要となった。そのためチケットの値段は桁が二つ変わるほど高価になった。
だが、誤審さえなくなるならそんなことは些細なことだ。スタジアムに押し寄せた約20人の観客の笑顔がそれを物語っている。
試合時間が長くなり、飲食やトイレの時間が懸念されるが、ビデオ判定の間に済ませばいいのである。何よりも合理的だ。
ペットボトルのピッチへの投げ込みが不安視されるが、PBNKS(ペットボトル投げ込み監視システム)がそれを許さない。たちまち数十人の係員に抑えつけられ、永久に入場禁止となる。
スタジアム同士をつなぐ高質のネットワークによって世界中のスタジアムへの出入りが禁止になるのである。そんなリスクを負ってまで投げ込みを行う者なんていない。もっとも、判定にミスがない今のシステムでペットボトルを投げ込もうという心理に陥ることはまずないのだが。
試合は0-0で終わった。主審の持つ時計は1/1000000000秒まで正確に測定し、アディッショナルタイムには0.01%の誤差さえも許さない。
今シーズンから導入された数億円をかかると言われる、三種類のセンサーを連動されたゴール検知システムは今日は出番がなかった。
「サッカーは完璧になった」
完全に日が落ち、ライトの燈された大して混在のない駅のホームで誰かが言った。そうだ、これが正しいのだ。
【2017年ACLの日本の出場枠はどうなるの?本気で計算してみた!】【2016年8月】
FIFAランキングが更新されたのではじめます。
◆NTポイント
まずイラン。切り捨てられる2012年7月も加算される2016年7月も試合しれないので変更なし。
674のまま。これがAFCトップの基準点となり30点満点となります。
日本。同じく、切り捨てと加算ゼロのはずですが何故かアップしています。年比率のせいかな?
564→595。イランとの比率計算で、26.484ポイント。
中国。やはりこちらもアップ。
422→445。19.807。
◆クラブポイント
ACLが再開してませんので変更なし。
韓国:63.5→70
日本:51.75→57.047
中国:56.5→62.283
◆合計すると
日本:26.484 + 57.047 = 83.531
中国:19.807 + 62.283 = 82.090
えーと。1.441差。あれ?広がった…?
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ポイントシミュレーターも更新しました。
【2017年ACLの日本の出場枠はどうなるの?本気で計算してみた!】【2016年7月】
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FIFAランキングが7月の半ばに発表されたのですが、バンコクに行ってウェーイ!やってたりしてるうちに時間だけが過ぎ去りました。手短に更新です。
◆NTポイント
まずイラン。
688(2016/6)→674に。
天井が若干下がっているのでNTポイントで生きている日本としては不利な方向に。
イランはAFCトップなので30ポイントになります。
次に日本。
581(2016/6)→564(2016/7)。キリンカップ一勝一敗だけかな?結構減りましたね。
イランの30から比例計算で、25.104ポイント。
中国。
423(2016/6)→422(2016/7)。日本と同じ一勝一敗だった気がしますが、アウェイだったのか、対戦相手のランキングが微減で済んでます。
18.783。
◆クラブポイント
ACLがまだ再開してませんので、前回と同じです。
韓国:63.5→70
日本:51.75→57.047
中国:56.5→62.283
◆合計すると
日本:25.104 + 57.047 = 82.151
中国:18.783 + 62.283 = 81.066
1.639差だった6月から、何もしないで(代表の二試合だけで)、1.085差に縮まりました。
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ポイントシミュレーター更新しました。
【日本からACLに出場するときの序列】
意外と結構聞かれるのと、自分でもときどき忘れるので忘備録。
AFCチャンピオンズリーグ(いわゆるACL)の日本の出場枠の序列は、
— ミネ月 (@_mineja) 2016年6月16日
1)J1チャンピオン(何とかシップ勝者)
2)天皇杯勝者(抽選会ではナショナルチャンピオンと呼ぶのでかっこいい)
3)J1二位(何とかシップ敗者)
4)J1通年三位
の順です。
天皇杯>リーグ二位なのは、
— ミネ月 (@_mineja) 2016年6月16日
ACLがアジアクラブ選手権とアジアカップウィナーズカップを統合した大会だからです。 https://t.co/0HJYkqLEcc
なので、J1二位や三位のクラブが天皇杯で優勝すると、そっちの枠になります。
— ミネ月 (@_mineja) 2016年6月16日
結果、変な組になっちゃう可能性もありますが、それが取り決めなのです。 https://t.co/z4LBq6cHKA
【大幅更新】【ACLのストレートインを一枠失うと、天皇杯決勝で負けたチームが一月半ばに公式戦をする話】
AFCテクニカルランキングが更新されました。
http://www.the-afc.com/uploads/afc/files/afc_ma_rankings_03062016.pdf
算出方法はかなりめんどくさいので、こちらの記事を参照してください。
(使ってる数字が古いので、今回のランキングとは若干の差異があります。
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注目すべきは日本と中国の差。
この数字が、2016年11月末の時点(つまり2017年ACL抽選会の直前)で、中国に逆転されると、日本はACLストレートイン(現状三枠)を一つ失うことになります。
ご存じの通り、日本から出場のチームは全て敗退しており、中国のチームが二つ残ってます。やばい。これはやばい。
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この記事にポイントシミュレーターがありますが、山東か上海かどちらかが準決勝へ、という展開になるとあっさり逆転されます。
(ポイント算出には代表の成績(FIFAポイント)も30%含まれますので、今後のワールドカップ最終予選の展開では中国がポイントを下げる可能性もありますが、日本が現状維持できる保証もありません)
失うだけならまだいいのですが、問題は時期と相手。
2015年2月17日、2016年2月9日とチョンブリを相手に柏とFC東京がそれぞれプレイオフをやりましたが、失った一枠はここを押し下げ、プレイオフ予選二回戦からの出場となります。
2017年のACL予定
http://www.the-afc.com/uploads/afc/files/afc_competitions_calendar_2017.pdf
2017年1月24日 プレイオフ予選一回戦
2017年1月31日 プレイオフ予選二回戦 ←J1三位はここから出場
2017年2月7日 プレイオフ ←J1二位はここから出場
(※天皇杯優勝と被った場合は順位が一つずつ下がります。
元日の天皇杯決勝に負けて、1/31に公式戦とかオフはどうすんだよ、と思いますが、恐怖はこれだけではありません。
もし、ランクを中国から取り返せず、大会方式も変更なければ、
2018年ACLの予定(これは多分承認されてないので最終決定ではない)
http://www.the-afc.com/uploads/afc/files/afc_competitions_calendar_2018.pdf
2018年1月16日 プレイオフ予選一回戦
2018年1月23日 プレイオフ予選二回戦 ←J1三位はここから出場
2018年1月30日 プレイオフ ←J1二位はここから出場
ワールドカップロシア大会と、イスラムの断食月の関係でカレンダーががっつり二ヶ月空いてます。
元日の天皇杯決勝から何日空くのか、カレンダーを見るにさえ恐怖を感じます。
次に対戦相手。
2015年、2016年は以下の手順によりグループステージを決定しております。
以下は、「大会方式に変更がなく」「中国が日本を最終的にポイントを上回る」場合の予想です。
他に何通りか予想はありますが、数を多く挙げてもアレなので、もっとも効率の良い方法をAFCが採用するだろう、という読みも含めてのミネ月の「個人的な予想」。
2016年11月のAFC MAランキングが、韓国、中国、日本、豪州の順であれば、
この2パターンのいずれかになると予想します。
・香港がヴェトナムを抜いてストレートインはほぼ確定
・出場が確定しているチームはチーム名
・タイと香港の位置が悩ましかったのですが、プレイオフの山(下記との兼ね合いでこっちに賭けます)
で、ここまでやっちゃうと、実はプレイオフの山も予想できます。(2015年、2016年は抽選をやっていない)
※日本二位三位逆でした。後で修正します
パターン1の場合。
Jリーグ年間二位(チャンピオンシップ決勝敗退)は、おそらく三年連続でタイのチームと。
Jリーグ年間三位は、ヴェトナムかマレーシアの勝者とやって、中国超級三位のチーム(恐ろしいことに今の順位だと上海上港)とアウェイで対戦になります。
パターン2の場合。
Jリーグ年間二位は変わらず。
Jリーグ年間三位は同じく、ヴェトナムかマレーシアの勝者とやって、アウェイで韓国のチームと対戦。
いやー東アジア二位って優遇されてたんですねー(しろめ
天皇杯の日程、そろそろ本気で考えないといろいろやばいのでは…?