【2017年ACLの日本の出場枠はどうなるの?本気で計算してみた!】

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費やした熱量に比べると、思ったよりバズらなかった、このまとめですが。

togetter.com

より深く知りたい読者(居るの?)と、管理人の計算式失念に備えて、算出の手順を書いておきます。
また、まとめの最後の数字が、厳密に言うと若干違うのでその訂正。
今、記事を書き始めた時点では実現するかどうか保障できませんが、2016年ACL準決勝以降のポイントシミュレーターも最後に作るつもりでいます。

AFC MAランキングとは?

アジアサッカー連盟(以下AFC)が、ACLAFCカップの出場枠を決定するためのランキングです。(MAとはMenber Assciation、所属協会)

100点満点の指標で、クラブチームのAFC主催大会(ACLAFCカップのみ)での成績が70%。代表チームの成績(これはAFC以外のAマッチであれば親善試合でも対象)が30%という割合です。

以下読んで頂けると、サッカー日本代表チームが今の位置、実力で本当に良かったと思えることでしょう。

◆2015年11月のAFC MAランキング

最終の数字を出すには、かなり複雑な経路を取るので、まずその経路が正しいのかどうかを説明します。
それには、2016年のACLの出場枠を決定した2015年11月のAFC MAランキングを使って説明します。

サウジアラビアがクラブポイントで70点満点、イランが代表ポイントで30点満点、合計点では韓国がトップということが分かります。

◆代表ポイントの算出

その時点(つまり上記のランキングであれば)FIFAランキングを元に算出します。つまり、2015年11月のランキング。

AFCのみ取り出し、そのトップの持っているFIFAポイントを30点に換算します。つまり、イランの651点がトップでAFCでは30点満点。

イラン(651) 30
韓国(606) 27.926
日本(603) 27.788
豪州(573) 26.406
中国(403) 18.571

先ほどのAFC MAランキングの代表ポイントと同じであることを確認してください。

◆クラブポイントの算出

これが最強にめんどくさい。AFC公式の算式ルールそのままなんだけどめんどくさい。
2015年11月ランキングを算出する条件は、

・2012-2015のACLのグループステージから決勝が対象(つまりプレイオフは対象外)
AFCカップACLの1/3の価値(AFCカップでの3点は1点となる。2012年のAFCカップサウジアラビアから出場してるので対象になってしまう)
・グループステージは、単純に、勝った試合は3点、引き分けは1点、負けは0点
・R-16以降のH&Aの試合は一試合ごとにカウント
・90分の結果で、3/1/0を加える。「90分で負けたけどアウェイゴールで勝ち抜け」の場合、その試合は0点
・90分の結果なので、H&A二戦目で延長やPK戦の場合は対象外。あくまでも90分での結果
(2016年の浦和vソウルの場合、初戦は90分で浦和勝ち、二戦目は90分でソウルの勝ち)
※延長/PK戦は次のステージに進むチームを決めるための儀式
・グループステージ→R-16/R-16→準々決勝/準々決勝→準決勝/準決勝→決勝に進んだチームは3点のボーナスをそれぞれ加える(優勝ボーナスはない)
・各協会からの出場チーム数に差異がある場合(ある)は、チーム数ごとに平均を取る(つまり4チーム出場20ポイントの協会は5点、2チーム出場10ポイントも同じ5点)

大丈夫?ここまで大丈夫?たぶん大丈夫じゃないよね?でも進むよ!

で、2012年大会から2015年大会まで上記のルールに従って計算するとこうなります!

で、これを協会ごとに合計します。

サウジアラビア 77.167
韓国 68.250
日本 52.000
豪州 45.500
中国 51.583

で、ポイントリーダーのサウジアラビア(77.167)を70点として換算します。

サウジアラビア 70
韓国 61.911
日本 47.171
豪州 41.274
中国 46.793

さて、だらだらと計算してきましたが、この数字本当に正しいのでしょうか。もう一度、2015年11月のAFC MAランキングを見てみましょう。

褒めて!褒めて!もっと褒めてくれていいのよ!

◆だがしかし

ここまでやってきたのは、2015年11月のランキングの算出方法の説明とその正しさの証明に過ぎません。逆に言うと、ここからが本番です。

AFCのルールでは、「最新のランキング」は、2012-2015の結果に加え、2016年大会の現状(R-16終了時)の五大会で算出することになっています。
それは、あくまでも目安に過ぎないので、ここでは省きます。

で、
「2017年ACLの出場枠を決めるのは」
・2013-2016のACLの結果(2012年のAFCカップのポイントは外れる)
・その時点(2016年11月)のFIFAランキング
となり、準々決勝以降のACLの試合結果(中国が2チーム残っている)、とFIFAランキング(ワールドカップ最終予選がはじまるので簡単には加点できない)が確定するまではあくまでも予想となります。

◆まあそれでもなんとか

どちらかという、重要ではないのですが、2016年ACL R-16終了時のクラブポイントを計算します。準々決勝以降のポイントがゼロなので現実には起こらないものです。

合計すると、
サウジアラビア 62.750
韓国 63.500
日本 51.750
豪州 48.33348.833
中国 57.00056.5

韓国がサウジアラビアより上で、サウジアラビアはR-16で全チーム敗退しているので、韓国のポイントリーダーはほぼ確定。(100%かな?)
韓国を70点満点として、換算します。

サウジアラビア 69.173
韓国 70
日本 57.047
豪州 53.28353.832
中国 62.83562.283

◆では代表ポイントと足してみましょう

FIFAランキングを予想する気がさらさらないので、2016年5月の最新ランキングを使います。相変わらずイランがトップなので、

イラン(672) 30
豪州(601) 26.830
韓国(591) 26.384
日本(577) 25.759
中国(423) 18.884

では、足します。

韓国 70.000 + 26.830 = 96.830
日本 57.047 + 25.759 = 82.806
中国 62.83562.283 + 18.884 = 81.71981.167
豪州 53.28353.832 + 26.384 = 79.66780.216

1.0871.639差で日本は、東地区二位(三つのストレート枠と、一つのプレイオフ枠)です。

※2016年5月31日の、仮定の数字

2016年ACL準決勝の組み合わせ抽選会は六月ですが、カントリープロテクトはないので、韓国x中国、中国x中国どちらも可能性あります。

・2016年11月までFIFAランキング(というかFIFAポイント)が変化なく
(日本と中国だけの関係でなく、トップのイランが伸ばすか減らすかも関係してくる)
・中国の2チーム(山東と上海)が準々決勝と引き分け試合もなく敗退する

とほぼ、日本は東地区二位となります。(まあ来年はいよいよ絶望かな、とも言える)

◆2016年ACL準々決勝以降のシミュレーター

エクセルで作ってあとで公開します。疲れたので休ませて。